インド映画鑑賞記録

主に南インド映画を観てる、今まさしくブログの更新方法を必死で思い出そうとしている人のブログ

Pokkiri Raja (2010)

言語: Malayalam
監督: Vysakh
時間: 136 min.
出演: Mammootty, Prithviraj Sukumaran, Shriya Saran, Suraj Venjaramoodu

メモ

▼ 手段
配信 (英字幕付き)
▼ 動機
我が推し・ジャガパティさん出演予定の続編『Madhura Raja』予習

概要

​知らないうちに誤って近所のガキンチョを殺害してまった父親の代わりに、刑務所に入った長男 ラージャ (マンムーッティ)。出所後、タミルナードゥ州へ放浪した彼は地元ギャングのボスに腕っぷしの強さを認められ、仲間入りする。
次男 スーリヤ (プリトヴィラージ・スクマーラン) も成人するが、父の願いに反し、地元のライバル一家と喧嘩を繰り返す乱暴者に育つ。そのため、警官である義兄 スグナン (スラージ・ヴェンニャーラムードゥ) の家に居候させられる事に。
スーリヤはスグナンが務める署の警察本部長・ラジェンドラバブ (シッディーク) の娘、アシュワティ(シュリヤー・サラン) に一目惚れする。
そして秘密警官として半ば強引に警護にあたり始める。
後半では己の地位のためにアシュワティを政治家の息子に嫁がせようとしていたラジェンドラを、弟の危機に駆けつけたラージャが阻む。

感想

王道の勧善懲悪展開で、気楽に観れた。
初めてマンムーッティおじさまを観たのが『Yatra』(Mahi V. Raghav, 2019) だったので、いい意味で大きな衝撃を受けた。 彼が本作で演じたラージャは、昔ながらの人情派の荒くれ者といった感じの、コミカルでチャーミングな人物だった。

おじさまのダンスは衝撃だった…本当に彼にしか出せない、今までに見たことがないような独特のスタイルを持っていらっしゃるので、完コピは非常に難しいと思われる。長年の人生経験に裏打ちされた自信に満ちた表情…なんとも言えない愛おしさが込み上げてくる。
https://youtu.be/RDcm0t8pUqw

彼が演じるラージャの「タミル語も英語もお手の物」というお触れ書きはテーマソングなど至る所に織り込まれているのだが、彼のブロークン・イングリッシュはとにかく物凄い破壊力を持っている1しかも話すたびに謎のドヤ顔なのが愛せる。
それでいてとてもわかりやすく、伝えたい事の要点を掴んだワードチョイスで、キャラクターの頭のキレの良さがうまく出ていたように思えた。

スーリヤの臆病な義兄・スグナン役のスラージさんには一度見たら忘れられない個性と、なんとも言えない味わい深さがある。
コメディー俳優として、性格俳優として、マラヤーラム圏では映画やTV番組でも大活躍している実力派だそうだ。
コメディー以外の複雑な役も演じているとのことなので 2 、是非観てみたい。

近日公開予定の続編『Madhura Raja』は本作を見ていなくても理解できる構成になっていると耳にしていたが、観てよかった。


  1. 劇中で「外国人が聞くと卒倒する程」と豪語していた by Raja。

  2. 参照 (http://ur0.link/Y4x4)