2020年4月鑑賞作品

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テルグ作品

  • Sarileru Neekevvaru 2020
    ロケ地や引用にニヤついたりなどしました…アジャイさんの可愛さがマシマシ状態。何なのあれ。その前の週ぐらいに観たVenky Mamaと一部キャストやロケ地が被ったため地続きなのかと思ってしまった。
  • Sisindri 1995
    この日はアキル・アッキネーニ君のお誕生日だったので観ました。赤ちゃんが、誘拐犯のおじさんたちを困らせながら(半分自力で)両親の元に戻るお話です。1歳にはなってたのかな?アキル君本当に可愛らしくてきれいな赤ちゃんでした。
  • Savyasachi 2018
    主人公の左手には、母のお腹の中で融合してしまった双子の兄弟が宿ってます (き、寄○獣…)。学園ドラマや家族愛の要素も入った、アクション盛り沢山の楽しい作品です。悪役のマディさん超カッコよかったです。
  • Disco Raja 2020
    長期冷凍保存されていたラヴィテジャさんが暴れる話です。ガヤガヤしながら観たかった。デンジャラスなボビー・シンハちょっと好きです。

テルグ作品 (旧作)

  • Keelu Gurram 1949
    邪悪な側室の計略により、追放された母から生まれたANR様が逞しく育ち、大冒険をしながら帰還する王道ファンタジー映画でした。アンジャリーデーヴィの物凄い悪女ぶりが良かったです(優しいお母さんやお姫様のイメージを持っていたので新鮮。かっこいい)。
  • Tata Manavadu 1972
    祖父母に親不孝の限りを尽くして捨てた父親を孫たちが懲らしめるお話です。最後はハッピーエンド。働き者のおじいさん役で主演のSVRさんが本作で見せる「悲しみのあまり浮かべてしまう、失意の籠もった笑み」がすごく印象に残りました…笑いながら心が泣いているのが伝わり、本当に絶妙な表情でした。涙なしには見られなかったです。
  • Sri Venkateshwara Mahatyam 1960
    NTR、サーヴィトリ共演作。ヴィシュヌ神がヴェンカテーシュワラ神として地上に顕現した経緯や伴侶達との馴れ初め、ティルパティに伝わる伝説がまとまっててとても良かったです。Om Namo Venkatesaya (2017 Telugu) でナグ様が演じた、ハティラーム バーワージの物語も盛り込まれていましたね。終盤はドキュメンタリー要素もあり、伝説の延長線上に確かな現実がある感覚が面白かったです。

ヒンディー語作品

  • Agni Varsha 2002
    インドラへの雨乞いの儀式を主軸とする、VFXを最小限に抑えたファンタジー・ロマンスです。哲学的で少し変わった雰囲気が素敵です…「炎」と「水(乾き)」の描写が象徴的で、印象に残りました。欲望や情念を象徴する「水」を、様々な人がいろんな形で欲していました。配信で観たのですが、あまりにも素晴らしいのでDVDも購入。
  • Mom 2017
    凄かったです…母 (Sridevi) が、娘を酷い目に合わせた加害者達に復讐していく物語です。これは実の母親ではなく、継母なのもポイントなのかなと思いました。シュリーデーヴィさん、強いしカッコいい。彼女に協力する私立探偵をナワーズッディーン・シッディーキーが演じてますが、出っ歯で薄毛の特殊メイクが秀逸。本物の漢の生きざまを見せつけてくれる良い役でした。

タミル語作品

  • Sarvam Thaala Mayam 2018
    打楽器・ムリダンガムにあこがれる青年が、反対や苦難に遭いながらも、その名手に弟子入りし大成していく物語。主人公ピーターの純粋でキラキラした瞳と、音楽への真っ直ぐな情熱に心打たれる作品でした。クライマックスで、音のイメージが滝の如く怒涛のように押し寄せて、ピーターが「何か」の頂きに達した時の高揚感がヤバイです。ハートフルな日本語字幕により、感動が心に深くしみました。

2020年2月鑑賞作品

今月からなんとなくインド映画以外で観た映画も雑に記録してみます。

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テルグ作品

  • Simha Swapnam ー1989
    弟を殺され、無実の罪に問われたクリシュナン・ラージュさんが復讐者として暴れる映画。ジャガパティさんが息子役のサブヒーローとして活躍。Khatron Ke Khiladi (1988, Hindi)のリメイク作。
  • Oh! Baby おかわり ー2019
    何度見ても本当に面白い
  • Subhakankshalu ー1997
    ジャガパティさん主演作。身内の駆け落ち婚で憎しみ合うようになった両家に、息子を名乗る人物が和をもたらすお話。ギャグシーンが面白いので、終始ドタバタ喜劇かと思ったら泣かせる話だった。冒頭だけワンコ注意
  • Shirdi Sai ー2012
    19世紀〜20世紀の聖者シルディー・サイ・ババの伝記作品。ナグ様の熱演の次か、それ以上にラクダが印象に残る。

テルグ作品 ―70年代以前

  • Sri Krishnanjaneya Yuddham ー1972
    Sri Ramanjaneya Yuddham(1975)と間違えて観たけど、これはこれで「転生」というテーマを扱ってて面白かった…ラーマがクリシュナに転生しても、ハヌマーンは変わらずラーマを慕っている。
  • Mooga Manasulu ー1964
    名家のお嬢様とボート漕ぎ・ゴーピの悲恋を描いた名作。素晴らしかった…インドで初めて転生を扱ったとされている作品とのこと。ANR様、サーヴィトリ、ジャムナさん共演作。2月に観た映画の中で一番好き。音楽・演出・演技何をとっても後世に残したい素晴らしさ。
  • Bala Bharatam ー1972
    こどもマハーバーラタ。パーンダヴァ、カウラヴァの王子達の子供時代が描かれてました。クリシュナも、カルナもアシュヴァッターマも、みんな小さい!ドゥルヨーダナのガキ大将ぶりがよかった。妹役のシュリーデーヴィーさんがものすごい美少女。
  • Mohini Bhasmasura ー1960
    頭上に手を翳した相手を一瞬で灰にする力を得たアスラが、美女に化けたヴィシュヌの策略で自滅するお話。Mayabazar (1957)の劇中劇にも登場する物語。人物の解釈とSVRさんの好演もあって、主人公の最期はとても寂しかった…。すごくおもしろかった。
  • Patala Bhairavi ー1951 One of the greatest Indian movies of all time と名高い、TR様をスターダムに押し上げた冒険活劇。アラジンと魔法のランプのテルグ・アダプテーションNTR様もカッコよかったけど、SVRさんが演じた悪の魔術師もユーモラスで味があった。

    ヒンディー語作品

  • Dharam Sankat Mein ー2015
    宗教的なアイデンティティー・クライシスを描いた邦題:「信じる心、危機一髪!」。代々ヒンドゥー教徒だと思っていた男の実の両親がイスラム教徒だったと分かり、父親との再会に備えて戸惑いながらも作法を学んでいく話。OMGのParesh Rawal主演。
  • Pink ー2016
    性的暴行を受けそうになった女性の正当防衛を巡る法廷映画。「No means NO」が当たり前の世の中になってほしいしそうなるべきよね。
  • PK(再) ー2014
    何度見ても面白い。「何かに疑問を持つこと」は「何かを信じること」と対立関係にあるどころか、真実に辿り着くためには絶対に必要なことなんだと常々思う。
  • Ankur ー1974
    50年代AP州の封建的な農村を舞台にしたアナント・ナーグ主演作品。→感想文
  • Amar Akbar Anthony ー1977
    めちゃくちゃ面白かった。生き別れて其々違う宗教的バックグラウンドで育った三兄弟と、肉親との再会を描いたアクション・コメディ。若バッチャン様がハンサムの権化。
  • オーマイゴッド〜神への訴状〜(再) ー2012
    ​日本語字幕がNetflixにあるので友達と一緒に観た。何回見ても面白い。

タミル語作品

  • Nerkonda Paarvai ー2019
    ​Pink (2016, Hindi) をアジット・クマール主演でタミル語リメイクしたもの。キャラクター解釈の違いが楽しめる良いリメイクだった。

    その他

  • A Throw of Dice ー1929
    マハーバーラタのサイコロ賭博から着想を得た、独・英領インド合作のサイレント映画。ロマンチック。
  • 宇宙大怪獣ドゴラ ー1964
    その名前からは姿がなんにも想像できない怪獣の映画。意志を感じない怪獣を初めてみた。
  • 宇宙大怪獣ギララ ー1967
    その名前からは姿がなんにも想像できない怪獣が暴れる映画。めちゃくちゃ怒ってた。
  • 宇宙怪獣ガメラ ー1980
    ガメラ本来のストーリーラインには関連のないスーパーウーマン3人と宇宙海賊との攻防に絡めた昭和ガメラの総集編。
  • Midsommar ー2019
    ツイッターのタイムラインを流れてくる感想をみて警戒していたが、私は割と大丈夫だった。エクストリームな状況に対抗するためにはエクストリームさが必要なこともあるのかもしれない。尚その夜はぐっすり眠れたという不思議な現象を報告。

Ankur (1974, Hindi)

言語: ヒンディー語
監督: Shyam Benegal
脚本: Shyam Benegal (Screenplay), Satyadev Dubey(Dialogue)
時間: 125分
出演: Anant Nag, Shabana Azmi, Sadhu Meher

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メモ

▼ 手段
​DVD (英字幕付き)
▼ 動機
​- アナントナーグさん主演作
- フォロワー様のオススメ

概要

​農村で貧しい生活をしていたラクシュミー(シャバーナー アーズミー)は子宝を切望していた。聴覚と発声が不自由な夫は、かつては実直な陶工だったがアルミ製の食器の流入により失職し、酒に溺れるようになってしまった。彼女はそんなに夫に代わり、領主の息子の家で下女として働いていた。

一方、都会から戻ってきたばかりの領主の息子・スーリヤ(アナント ナーグ)は、幼くして結婚した妻が成人するのを待たなければならず、農園の管理を任されながら不満を募らせていた。
彼はラクシュミーの夫に仕事を与えるが、彼が敷地内で作っているヤシ酒を盗み飲みしていた事がわかり、彼を罰する。
罰を与えられた翌日に、ラクシュミーの夫は彼女を残したまま失踪する。

兼ねてからラクシュミーの美貌に惹かれていたスーリヤは、彼女と身分違いの関係を結んでしまう。
しかし、成人した妻を自宅に迎えた頃にラクシュミーの妊娠が発覚する。

危機に直面したスーリヤとラクシュミーが取った行動とは―。

感想

スクリーンデビューしたてのアナントナーグさんの光り輝くハンサムぶりに魅入る前半だったが、物語の後半で1番輝いたのは、シャバーナー・アーズミーが演じたラクシュミーだった。 罪の意識に苛まれながらも母親となった彼女の、気丈な振る舞いからは人格の成長が伺えて、キャラクターに奥行きが感じられる。

一方、農村部の封建的な社会の中では驚くほど先進的なものの考え方をしていた若旦那様の変貌は対照的で興味深い。

都合の悪く理不尽な出来事に直面したときにこそ、人間性というものは試されるのかもしれない。

セリフが比較的少なく、静かな印象だったが、演じ手の表情やシチュエーションで心の機微を深く魅せる映画だった。

何気ないカットが何かを象徴していたり、その後の物語の展開を予感させる点も良かった。

物語は50年代のアーンドラ・プラデーシュ州で実際に起こった出来事に基づいており 1、撮影の殆どが州内で行われたという。邦題は『芽生え』。英題は『The Seeding』。

物語の随所に植物の描写があり、ラクシュミーが子宝を望んでいることや、スーリヤの腹違いの兄弟の存在も重要な伏線になっている。
終盤の村の子供の行動からも、新たな時代の芽吹きを予感させられる点が面白い。

(鑑賞日: 2/16)


  1. 杉本良男(2002)『インド映画への招待状』青弓社

Happy Birthday Jagapati Babu Sir!

2月12日はテルグ俳優 ジャガパティ・バーブさんのお誕生日です。 折角なので特に良かったと思う作品を上げてみます。順位は特にないけれど、なんとなく公開年順に並べてます。
※特筆のない限り、基本的にテルグ作品。ブログ記事のあるものにはリンクをつける。

目次

ハードボイルドな魅力

過去の出演作にはロマンスやラブコメも多く、若い頃のジャガパティさんからはどちらかといえば、やや軽い印象を受ける(それも素晴らしいが)。そんな中、異彩を放つ作品がいくつか存在する。様々な作品に出演した経験は再ブレイク(後述のLegend-2014を参照) 後も活きていると思われる。

● Gaayam (1993)
主演作品。ギャングのボスだった兄が元政治家に暗殺されたことを機に、抗争に身を投じ、恋人との別れを余儀なくされる青年を演じる。
1980年代に実際に起こった政治抗争が物語に織り込まれている。監督は『Siva』(1989) 、『Satya』(1998)、『Raktha Charitra』(2010) 等を手掛けたRam Gopal Varma監督。
写実的な描写や、犯罪・政治のテーマを得意とする監督だが、本作のようにロマンチックな要素のある作品からも独特の様式美が感じられる。

● Homam (2008)
主演作。マフィア組織に潜入しボスの信頼を得る捜査官・マッリを演じる。
香港映画『インファナル・アフェア』(2002)のリメイク作品。この作品で落ちた記憶がある。
本作の監督であり、悪役を務めるJ.D. Chakravarthyは、前述の『Satya』(1998) の主演俳優で、RGV監督の愛弟子に当たる人物。

● Patel S.I.R. (2017)
2014年の再ブレイク以降では珍しい主演作品。盲目の幼い孫を連れた退役軍人が、ある目的のためにギャングのメンバーを次々と手にかけていくアクション・スリラー。
老いた軍人と医師である息子の演じ分けに注目。ベテラン俳優の技量が活きるストーリー。

Honorable Mentions:
・Anukokunda Oka Roju (2005)
・Raksha (2008)
・Jai Bolo Telangana (2011)
・Thaandavam (2012, Tamil) ←ヴィクラムさん主演作。

共演者とのケミストリー

再共演して欲しい俳優さんは沢山いるけれど、この方々とは凄く共演してほしい件。幻でもいいから…

● Hanuman Junction (2001)
Arjun Sarja共演作。互いに孤児で、兄弟のように育った親友がヒロインらを巡り、複雑な四角関係に陥る物語。友情・ロマンス・アクションが詰まったお気に入りの作品の一つ。共演しているアルジュン・サルジャ氏とは長年の友人。

● Antahpuram (1998)
Soundarya主演作。ファクショニストである舅役のプラカーシュ・ラージが強烈。
ジャガパティさんはヒロインを手助けするコソ泥を好演。さらにナンディ・アワードで助演俳優賞を受賞している。Bhale Bullodu(1995)や Dongaata (1996)をはじめ、人気女優であったサウンダリヤさんとの共演は多い。再共演ができたらどんなに素晴らしかったか…。

● Pellaina Kothalo (2006)
Priyamani共演作。お見合い婚で結ばれたものの、互いに不器用で、ぶつかり合ってすれ違う夫婦を演じる。彼らが絆を結ぶプロセスが描かれたロマンス作品。苦しむ二人をやさしく取り成す祖父母夫婦、本当にGJ。
ヒロインを演じるプリヤーマニさんは各言語圏を跨いで活躍する女優だが、ジャガパティさんとの共演も多い。共演作の中では本作が一番のお気に入り。

善き父兄役として

年齢とともに主人公やヒロインの兄役から、徐々に父親役にシフトしていった。そのうちグランパ役に回るかもしれない。最高すぎる。

● Maa Nanna Chiranjeevi (2010)
主演作。ウィルスミス主演のハリウッド映画『幸せのちから』(2006)のリメイク作品。
苦境を息子に見せまいと苦労に苦労を重ね、奔走する父親を熱演。フロップ作という評価のようだが、個人的に思い入れの深い作品。

● Hitudu (2015)
主演作。元ナクサライト構成員が貧しい農村で学校を開き、才能のある少女の成長を見守り、助ける話。兄のような、父のような…慈愛に満ちた演技が素晴らしかった。こうした、心に静かに響くような映画に出演することは少ないので、とても印象に残った。

● Srimanthudu (2015)
Mahesh Babu主演。大富豪の息子として生まれたものの、稼業にも富にも関心のなかった主人公が、村開発を学ぶ女性に恋したことをきっかに村おこしをする話。主人公の父親役として出演。
『Mirchi』(2013) のKoratala Siva監督作。

● Hello (2017)
Akhil Akkineni主演作品。幼いころに引っ越したきり会えなくなってしまった初恋の女の子と、主人公の再会を描いた映画。路上で暮らしていた幼い主人公を引き取る夫妻を、ジャガパティさんとラムヤ・クリシュナンが演じている。ラムヤ姐さんもジャガパティさんの長年の友人として知られている。
監督は『Manam』(2014)、『24』(2016)、『Gang Leader』(2019)を手掛けたVikram Kumar。

Honorable Mentions:
・Lakshyam (2007)
・Winner (2017)
・Rarandoi Veduka Chudham (2017)
・Oxygen (2017)
・Sye Raa Narasimha Reddy (2019)←敢えてこちらにカテゴライズ。

名悪役の誕生

2000年代に入り、徐々に人気が低迷していったジャガパティさんを待ち受けていたのは、悪役としての再ブレイクだった。

● Legend (2014)
Nandamuri Balakrishna主演作品。
ジャガパティさんは地元の権力を握る恐ろしいドンとして主人公に敵対する、ジーテンドラ役。
銀髪に白い髭は彼のトレードマークになり、本作以降は悪役としてだけではなく、ルックスの良いシニア俳優としてオファーが増えることになる。
監督は『Sarrainodu』(2016)や『Vinaya Vidheya Rama』(2019)の Boyapati Srinu。

● Nannaku Prematho (2016)
NTR Jr. 主演作品。主人公の父親を破滅させ、復讐のターゲットとなる大企業の会長役。
物語のモチーフには「バタフライ・エフェクト」が使われ、随所にピ○ゴラスイッチ的な仕掛けが施されている佳作。ひねりのきいた展開に定評のある、Sukumar 監督の作品。

● Rangasthalam (2018)
Ram Charan主演作。物語の舞台となるランガスタラム村に君臨する冷酷な領主として出演。
ゴーダーヴァリの空気を感じさせる緩やかな口調と、村人を威圧するギラギラした目つきのミスマッチで、類を見ないような存在感を放つ。 静かな恐ろしさを感じさせる悪役が一番怖い。 このカテゴリ内では一番好きな映画かもしれない。
上記のNannaku Premathoを手掛けたスクマール監督の作品。

● Viswasam (2019, Tamil)
Ajith Kumar主演作。村のドンが苦難を経て、別れた家族との再会・関係を修復する感動作。昨年は邦題『永遠の絆』として国内の映画祭でも上映された。
ファミリー映画のはずだけど、アジットさんがニコニコしながら暴れる図が妙に印象に残る。
ジャガパティさんはある目的のために主人公の娘を誘拐する大富豪の役だった。冷徹な表情の裏に秘められた心とは。

Honorable Mentions:
・Goodachari (2018)
・Aravinda Sametha Veera Raghava (2018)
・Lingaa (2014, Tamil)
・Pulimurugan (2016, Malayalam)
・Bairavaa (2017, Tamil)

コミカルな演技も実はすごくいい

アクションなどは体力的にだいぶしんどそうだけれど、ジャグさんにできない事は基本的にない。たぶん。
● Gangstars (2018)
Amazon Prime Video配信のウェブドラマ(全12話、国内は未公開)。
4人の映画関係者の男女を中心に、映画製作をめぐって物事が悪い方向に流れていく様子を軽快なタッチで描いたクライム・コメディ。
余命宣告を受け、悲嘆にくれながらも一大決心をするマフィアのボスを演じる。Navdeepが演じるお騒がせ俳優と並ぶ、キー人物の一人。
1話20分程度で手軽にみられるというメリットがある。通常の100倍の音量で「面白い!」とか叫びたい。

● Honorable Mentions:
・Subhakankshalu (1997)
・Family Circus (2001)
・Pilla Nuvvu Leni Jeevitham (2014)
・Ra Ra...Krishnayya (2014)
・Current Theega (2014)

カメオ出演でも魅せるキャラクター

面白いキャラクターを演じている/作品自体が素晴らしいと思ったもの。

● Om Namo Venkatesaya (2017)
15世紀頃にヴェーンカテーシュワラ神とサイコロ遊びをしたと伝えられる、ハーティーラーム・バーワージーの生涯を描いたデヴォーショナル映画(神への信仰をテーマとする作品)。
神に仕える女性に邪な思いを抱いた事を悔い、己に苦行を課す王として出演(私が見た幻覚かもしれない)。
贔屓にしているK. Raghavendra Rao監督作。

● Oh! Baby (2019)
Samantha Akkineni主演作品。韓国映画『怪しい彼女』(2014)のリメイク。サマンタちゃんの魅力を800%ぐらいギュウギュウに詰め込んで破裂しそうなぐらいの傑作だと思う。
昨年公開された映画の中で一番好き。ジャガパティさんも「ある役」で出演している。

Honorable Mention:
Key (2011)


ここには書ききれないほど好きな作品が沢山あるけれど、今回はいくつかのテーマに絞って書いてみました。
今後のご活躍も本当に楽しみです。 お誕生日おめでとうございます!!!

2020年1月鑑賞作品

年始恒例の自主上映ラッシュの中、観られたのはヒンディー語映画「Tanhaji: The Unsung Warrior」とカンナダ映画「Avane Srimannarayana」のみ。
神話劇も楽しく見ていたが、何をみてもナーラダ仙がおり、色々と企んでいる(大いなる計画の一環として、おそらくは全くの善意)。

テルグ作品(5)

  • Brahmalokam To Yamalokam Via Bhulokam 2010
    ラジェンドラ・プラサード主演。人に授けたはずの予知能力が別人に渡ってしまい、それを取り返すためにブラフマー神が自ら地上に赴くという、ちょっと珍しいお話。
  • Tommy 2015
    ラジェンドラ・プラサード主演のハチ公のテルグリメイク。教師を務めるおじさんに拾われたビーグル犬のトミーちゃんが本当にお利口さんで可愛かった。
  • 90ML 2019
    主演。1日3回、90mlずつ酒を飲まないと死んでしまう体に生まれてしまったイケメン、デーヴァダース(カールティケーヤ)のアクション・ラブコメディー。プラバカールさんがおいしい(?)役だった。
  • Sivakasi 2006
    アルジュン・サルジャ、ジャガパティ・バーブ共演作品。互いに敵対する組織に入ってしまった元同房者の再会と悲劇が描かれる。タミル版のタイトルは『Madrasi』。
  • Mahanandi 2005
    スマント主演。ファクション抗争を背景とするロマンス映画。一家のボスの片腕として仕えるシャンカル(スマント)が、婚約を取り付けられてしまったボスの妹(アヌシュカ・シェッティ)の駆け落ちに強引に加担させられる。スマントさんはNTR伝記映画以来、気になっていたが主演作を初めてみた。

テルグ作品 ―70年代以前(6)

  • Bhakta Prahlada 1967
    ヴィシュヌ神を敵対視するアスラの王・ヒラニヤカシプと、ヴィシュヌ神を信仰する息子プラフラーダの物語。獅子の頭を持つヴィシュヌ神の化身・ナラシンハが登場する有名なエピソードに基づく。かわいい王子を愛したくても愛せない父王の葛藤と悲哀がとても細やかに描かれており、心を打たれた。
  • Bheeshma 1966
    NTR主演。大叙事詩マハーバーラタをカウラヴァ軍総司令官・ビーシュマの視点で描いた大作。老戦士ビーシュマの誕生以前のエピソードも描かれており、若い英雄たち主軸で描かれる他の作品とはまた違った切り口で観られて面白かった。親の幸福のために彼が立ててしまった、恐るべき誓いが招いた結末とは。
  • Sri Krishna Tulabharam 1966
    NTR、アンジャリー・デーヴィ、ジャムナ共演作。クリシュナの妻の一人であるサティヤバーマの、夫の愛を独り占めしたい気持ちが騒動に発展するお話。ロマンチックだけれども、(クリシュナへの)信愛の本質に触れるような寓話的な要素もありとても興味深かった。音楽も非常に美しい。
  • Manchi Manashulu 1974
    ヒロインの父親に引き離された男女が、成長した子供の存在をきっかけに再会するお話でした。主演のショーバン・バブのシングルパパ姿は好感度高し。クライマックスでは炎の中でローラースケートで大暴れをしていた。 監督はジャガパティさんのお父上 V・B・ラジェンドラ・プラサードが務めているが、幼少のジャガパティさんが出演しているという情報があったので観た。それらしき人物が1シーンだけ登場したが、確証は得られず。

  • Chenchu Lakshmi 1958
    ANR、アンジャリー・デーヴィ共演。Bhakta Prahlada+α(ラーヤラシーマのローカル伝承とのこと)というとても興味深い構成。降臨後、荒ぶりがおさまらなくなったヴィシュヌ神の化身・ナラシンハを、妻ラクシュミーの化身である娘が鎮め2人は恋に落ちる、というロマンチックな展開だった。こちらでもヒラニヤカシプ王をSVRさんが演じておられた。ナラシンハが人と会話をするのを初めて観た。

  • Sri Krishnarjuna Yuddham 1963
    NTR、ANR共演作。マハーバーラタの英雄・アルジュナ(ANR)とクリシュナ(NTR)の友情、喧嘩そして仲直りが描かれる。実生活でも親友だったNTRとANRの親しさを伺わせる作品だった。マハーバーラタ本編にないストーリーだったのでで調べたら、舞台劇『Gayopakhyanam』を盛り込んでいた模様。

ヒンディー作品(3)

  • Tanhaji: The Unsung Warrior 2020 アジャイ・デーヴガン主演。北のムガール帝国の勢力に抵抗するマラーターの指導者・シヴァージーの片腕として戦った戦士・ターナージーの伝記的アクション映画。敵将ウダイバーン・シン・ラートールをサイーフ・アリー・カーンが演じる。奇襲攻撃を得意とするターナジーのバトルシーンは、とても見ごたえがあった。サイーフさんが演じた敵将は非常に狡猾なのに、どこかチャーミングで邪悪で最高だった。
  • War 2019
    久々のスパイ映画。ストーリーのどの部分を話してもネタバレになるんでないかと思うほど、仕掛けがいくつもあった。リティクもタイガー君のアクションシーンがとにかく舞を舞うように美しかった…ブルーレイもタイミングを見て入手したい。
  • Go Goa Gone/インド・オブ・ザ・デッド 2015
    続編が出るという知らせがあったので観た。途中までダメな若者達の青春を見守っていたのに、みるみるうちにゾンビ映画になっていった…あまりの振れ幅に、声を出して笑わずに居るのは無理だった。続編が楽しみ。

    タミル作品(3)

  • Saraswati Sabatham 1966
    インドの三女神がそれぞれ司る「知恵」「富」「力」のうち、どのパワーが最も優れているかを証明するために、各自選んだ人間に力を授けて競わせる...という、華やかかつ寓話的ないい話だった。そもそも女神たちに競争するようたきつけたのはナーラダ仙。サーヴィトリ(サラスヴァティー役)とジェミニガネーシャン(パールヴァティーに力を授けられる人間役)が出ている…。
  • 7aum Arivu 2011
    スーリヤ主演。達磨大師の時代に流行った疫病を使って中国がインドにバイオテロを仕掛ける。達磨大師の子孫に解決のカギが隠されていた。時代劇とSFを同じ映画に詰め合わせたような面白い構成だった。ストーリーだけ語ってしまうとかなりトンデモな印象になるが、とてもかっこよく撮れていて面白い。スーリヤの顔がいい。
  • Hero 2019
    ​シヴァ カールティケーヤンとアルジュン・サルジャの共演作。『Gentleman』(1993)の精神を受け継ぐ佳作。感想文が未だに書き終わらない。

カンナダ作品(3)

  • Kavaludaari 2019
    交通係の警察官(リシ)が白骨遺体事件を追ううちに繋がっていく点と点、「縁」の描写が巧妙な犯罪サスペンス作品。ダイアログも凄くいい。会話の中で日本の伝統工芸「金継ぎ」への言及があったのが印象に残る。主人公が追う事件をかつて調査した、元・ベテラン警官をアナント・ナーグが演じていたが、「警官服がなぜカーキ色なのか」という語りが深い。Kavaludaariは"交差点"と訳される。折を見てもう一度見たい。

  • Preethse 2000
    ウペンドラ、シヴァ・ラージクマール共演作。ストーカーの偏執的な愛を描いたサスペンス。ヒンディー語映画『Darr』(1993)をワケあって無許可リメイクしたものだそうだが、とても面白く見られた。ウペンドラの悲痛な演技があまりにもよくて、Darrと合わせて本作の円盤を注文してしまった。

  • Avane Srimannarayana 2019
    旅芸人の一座が盗み出して以来、失われたと思われた宝の真相を追う警官・ナーラーヤナとダコイト(盗賊団)のリーダー・ジャイラームの駆け引きと闘争が描かれる。トリックスター属性の主人公と助手のおじさんが、のらりくらりと困難を潜り抜ける様がコミカルだった。舞台の具体的な年代はぼやかされているが、レトロな雰囲気に西部劇のテイストも取り入れられており、美術がとてもおしゃれだった。アクションも満載で、昨年観たばかりの神話劇 Bhakta Prahlada(1983, Kannada)の引用があったのもワクワクするポイントだった。

その他(2)

  • Lai Bhaari 2014, Marathi
    リテーシュ・デシュムク主演のアクション映画。ひねりのきいたストーリーが面白かった。主人公がヴィッタラ(ヴィシュヌないしクリシュナが少年の姿で顕現したと伝えられる神)の申し子を自称している点にも、レンガを使った戦闘スタイルにも注目。めちゃくちゃ面白いのでお勧めしたい。

  • Kumbalangi Nights 2019, Malayalam
    4兄弟の次男・ボビーの恋を中心に話が進む、情緒と人情に溢れた作品。ボビーの恋人の義兄・シャンミーが物語にサスペンスの影を落としていた。主人公兄弟らは皆、心のどこかに寂しさを抱えているが、だからこそとても暖かい。本作のメインテーマは「兄弟愛」だと思われるが、「親に見捨てられた体験で負った心の傷の治癒」も鍵になっていた。