インド映画鑑賞記録

主に南インド映画を観てる、今まさしくブログの更新方法を必死で思い出そうとしている人のブログ

Indra (2002)

言語: Telugu
監督: B. Gopal
脚本: Chinni Krishna, Paruchuri Brothers
時間: 173 min.
出演: Chiranjeevi, Arti Agarwal, Sonali Bendre, Mukesh Rishi

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メモ

▼ 手段
DVD (英字幕付き)​
▼ 動機
- ​ファクション映画ランキングに大抵上位にランクインしているから
- チランジーヴィ主演作を実は観たことがなかったため

概要

長年血みどろの抗争を繰り広げていた二家が婚姻により和平を結ぶかに見えたが、それは花婿を暗殺するために花嫁が仕組んだ罠だった。
花嫁は新婚初夜のしきたりとして花婿が飲む、牛乳に毒を盛った。飲んでも安全であることを証明するために自分もそれを飲み、二人共死亡する。
当主を失った家は、次期当主を決めねばならなず、まだ幼いインドラセーナは自ら名乗り出る。

20年後、シャンカルと言う名の男がインド北部ウッタル・プラデーシュ州の観光名所、バラナシでタクシードライバーを務めながら甥と姪を育てていた。
姪の友人、パラーヴィはシャンカルに一目惚れし、孤児であると偽り彼らの家に下宿する。
しかし、パラーヴィは入るはずだった大学寮にも入らず、実家にもその事を黙っていたため、父親である州知事は大激怒。娘を誑かしたとしてシャンカルの家を襲撃するよう命じるが、彼の顔を見るなり攻撃を中止させる。
二人は何も語らないが州知事は手を合わせ、敬意を表する。娘が彼を愛していることを知り、シャンカルに彼女と結婚してほしいと頼み込む。
シャンカルは姪が結婚するまでは結婚しないと固く決めていたが、下宿人の男と姪が恋仲であることが判明し、急遽結婚式が開かれることに。

しかし当日、バラナシを訪れていた仇敵らが会場に現れ、姪の花婿もその一族であることを明かし、去る。式は中止になり、一同は途方に暮れる…。
古くからの友人、ヴァルミーキーはシャンカルがインドラセーナであることと、その過去を明かす。 物語の後半では回想シーンを経て、インドラセーナが二家の争いに決着をつける。

感想

​時系列が少し特殊だったが、概ね「物語の途中で第三者が野に下ったヒーローの過去について語る→失ったものを取り戻すべくいざ決戦へ」といった貴種流離譚の定形にはまりそうな構成だった。
序盤から十分に見応えがあるが、中盤から急激に面白くなる。

知事がシャンカル宅銃撃命令を出した後に、本人の顔を見て中止を命じたときは「彼じゃなかったら銃撃してたんかい」と思わなくもなかったが、これまでに見たファクショニズムを扱った映画の中でも比較的残酷な描写が少なく、見やすい部類に入るのでは無いかと思った(※当社比) 1

チランジーヴィ…チル様に『マガディーラ 勇者転生 (原題: Magadheera)』(S.S. Rajamouli, 2009)でのカメオ出演やMVでしかお目にかかる機会が無かったので、しっかり腰を据えて主演作を観ることができて良かった。

チル様…何だろう…濃い味のものを求めている時に間違いなく期待通りのものをくれる俳優さんだと思う。ダンスもうまいし、とにかく赤が似合う。思い浮かべるのはなぜか赤を着ている姿ばかり。熱い!赤い!強い!
大体そんな感じ (劇中、実際には上下白でコーディネート=伝統性の重視なシーンも多い)。
ガッシリとした体格や眼力…誰にも真似できないようなカリスマ性というか存在感というか…メガスターの冠名は伊達ではないなどと遅ればせながら思った。

他の代表作なども順次観ていきたい。
(鑑賞日: 4/20)

関連ツイート


  1. 人に勧めづらい順にBhairava Geeta, Antahpuram, Rakta Charitraなど…。Antahpuramは個人的にも大のお気に入り。