言語: テルグ語
監督・脚本: Mohanakrishna Indraganti
時間: 144分
出演: Sudheer Babu, Aditi Rao Hydari, Naresh, Rahul Ramakrishna, Tanikella Bharani
メモ
▼ 手段
Youtube配信 (英字幕付き)
▼ 動機
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- お友達キャラでおなじみのラフール君出演作
概要
映画嫌いの絵本作家、ヴィジャイ (スディール・バーブ) とスター女優、サミーラ (アデイティ・ラーオ・ハイダリー) の恋物語。
ヴィジャイの抵抗も虚しく、大の映画好きである父の鶴の一声で映画撮影のために自宅を開放することになる。
ヒンディー語圏出身でテルグ語に明るくないサミーラは、撮影初日に発音をヴィジャイに笑われてしまう。
その様子を見ていたサミーラはヴィジャイにテルグ語指導を依頼する。
自宅での撮影期間中は彼女のテルグ語コーチを務める事になった彼は、彼女の気さくで努力家な側面を知り、恋に落ちる。
しかしある日、意を決して告白するも、振られてしまう。
その理由についてヴィジャイは知る由もなかった―。
感想
ヒーロー映画や血みどろ抗争ものは少々お腹いっぱいになっていた所 1 、ロマンス映画を勧められた。
主人公の、冒頭での偏屈な態度の裏に隠された、誠実で繊細な側面にはとても好感が持てた。
彼は上辺だけの言葉で愛を語らない青年なのだ。「自分にとってロマンスとは何か」を語る場面があるのだが、これには深い共感を覚えた。
それは南インドの、とりわけアクション映画において一度は覚えるであろう違和感を見事に突いてきた。
これは映画嫌いの主人公ならではの視点のように思う。映画における男女の恋愛の描き方に「良い・悪い」もないと個人的には思うが、ヒーロー (しばしばチャラい) に落ちるヒロインのチョロさが気になった事がないといえば嘘になる。
アデイティ・ラーオ・ハイダリーの神秘的な美貌はどこかで観た覚えがあったが、来月公開予定の『パドマーワティ』でアッラーウッディンの妻を演じていたお方だった。
異なるリージョンの作品に出演する俳優の、知られざる苦労も伺わせる役だった 2 。
本作におけるMVP賞を贈るとしたら、自分は父親役のナレーシュおじさんと、ヴィジャイの友人・ムルティ役のラフール・ラーマクリシュナに贈りたい。
あんな父さんや友人を持てたら毎日楽しいだろうな…。
ラスト30分で挿入される予想外のコメディーシーンはあまりにも秀逸。
初見の映画では、なるべく巻き戻し再生はしないよう心がけているが、思わず3度やってしまった。
父さんいろんな意味で凄すぎるよ父さん。
(鑑賞日: 5/26)