言語: Telugu
監督・脚本: Krish
出演: Nandamuri Balakrishna,
Vidya Balan, Nandamuri Kalyan Ram, Rana Daggubati, Sachin Khedekar
時間: 129 min.
メモ
▼ 手段
配信 (英字幕付き)
▼ 動機
前編の続きが見たかった
概要
伝説的人気を誇ったテルグ映画俳優、後のアーンドラ・プラデーシュ州首相N・T・ラーマラオの伝記映画の後編。
前編『NTR: Kathanayakudu』は俳優時代から政界入り/TDP党の立ち上げまでを描き、後編は州首相就任、党幹部バースカラ・ラーオによるクーデターをストーリーの中心に据えている。
感想
現地での成績は振るわなかったようだが、ハイライトとなるようなシーンが全体に満遍なく散りばめられており、中ダレする暇もなく鑑賞できた。
NTRとバースカラ・ラーオ並びに当時のインディラ・ガンディー首相との政治的駆け引きには一瞬たりとも気を抜くことが許されず、終始手汗を握らされた。
また、中央政府とのやりとりの中でヒンディー語も使われていたが、それも状況に応じて使い分けられていた点も興味深かった。
政府要人同士の会話パターン
1. テルグ語で会話 2. ヒンディー語で会話 3. ヒンディー語で会話 (テルグ語吹き替え付き)
バースカラ・ラーオとインディラ・ガンディーの会話はパターン2が、NTRがその場に居る会合ではパターン3が必ず適用されていた (前編には無かった演出のように思う)。
テルグ語圏の文化的アイデンティティをNTRに託したのだろうか…。
また、妻バサヴァターラカム、息子のハリクリシュナらを筆頭に、NTRを公私共に全力で支え続けた家族が細かく描き込まれていたのも印象に残った。
後にTDP党首となる娘婿のチャンドラバーブ・ナーイドゥ (以下、CBN) の活躍はいくつものハイライトを飾っている(演じたラナさんは目茶苦茶かっこいい)。
最後は思わず涙が出そうになると同時に、本作では描ききれなかったその後の展開について強く意識せずには居られないものだった。
絶妙な所で映画がエンディングを迎える点については、多方面からも指摘が上がっているとおり、RGV監督の『Lakshmi's NTR』(3月末公開)で補われるものと思われる (勿論公式側がそう明言しているわけではない1)。
そういえば先日観た『Yatra』の YSラージャシェーカル・レッディも国民会議派の若手議員として登場していたが、NTRの後に続く時代の予感を感じさせられて良かった (CBNとの会話シーンがエモい)。
YSR役を務めたシュリーテージ2が『Lakshmi's NTR』ではCBN役を演じているので気になっている。
バースカラ・ラーオ役のサチンさんも若干キャラが被りそうな役でYatraに出演していたので、初めのうちは多少混乱するかもしれない (たぶん混乱はしない)。
(鑑賞日: 3/29)
関連ツイート
NTR伝後編に着手
— Maisamu(まい😎さむ) (@tumeric_notes) 2019年3月29日