インド映画鑑賞記録

主に南インド映画を観てる、今まさしくブログの更新方法を必死で思い出そうとしている人のブログ

Majili (2019)

言語: テルグ語
監督・脚本: Shiva Nirvana
時間: 154分
出演: Naga Chaitanya, Samantha Akkineni, Divyansha Kaushik, Ananya Agarwal, Rao Ramesh, Subbaraju, Posani Krishna Murali

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メモ

▼ 手段
​配信 (英字幕付き)
▼ 動機
​- チャイタニヤ&サマンタ夫妻の共演作品
- アンナプルナスタジオ印のアッキネーニ家ものは何やら良い気配がする

概要

結婚してもなお、過去の大失恋から立ち直れずにいた元クリケット選手 プールナ (ナーガ・チャイタニヤ・アッキネーニ) は酒浸りの生活を送っていた。
妻であるシュラーヴァニー(サマンタ・アッキネーニ) は仕事と家事を両立させながら黙って彼を見守り続ける毎日を送っていた。

そんな彼らに転機が訪れる。
職を探していたプールナは、ある少女をトレーニングするよう、クリケット団体に依頼される。

感想

主演のチャイタニヤ・アッキネーニとサマンタ夫妻は現実でも夫婦関係にあるわけだが、過去に二人が共演した Manam (2014) の感動が忘れられず、再び共演すると聞いた時はとても嬉しかった。

登場人物達の情緒的な側面に重きを置いたストーリー構成なので、どちらかと言えばヒューマンドラマ寄りの趣向ではあるが、主人公の喧嘩っ早さを活かしたアクションシーンもあり、ハラハラさせられた。

舞台となったヴィシャーカパトナムの風景にはなんとなく懐かしさを覚える。

そしてプールナを取り囲む人々…家族、友人…皆気のいい人たちばかりだった。

プライドばかり高く、意地っ張りでどうしようもない男が何故、こんなにも大切にされるのか、ストーリーの半ばまでは不思議に思っていた…が、終わりに差し掛かる頃には彼の本質的に繊細で、どうしようもないほどに純粋な側面を知り、納得が行った。
そしてサマンタちゃん…シュラーヴァニー側の視点で観ると心が張り裂けそうだった。
(父役のラメーシュおじさん、ご近所のポサニさんも感動に大きく貢献している。彼らの存在に「自立」とは何かについて考えさせられた。)

一部、回想シーンと現在のシーンの変わり目が分かりづらく、すこし混乱した箇所があったが、物語の時系列はチャイタニヤのヒゲの濃さで判断すれば良かったかもしれない。

やむを得ずカットしたと思われる未公開シーン (計4:Youtubeの公式アカウントにて公開) はスッバラージュ 1 ファンにも大ボーナスではなかろうか…。 本編を見たあとに見る事を勧めるが、どのシーンも本編に収録されなかったのが惜しい…。
それでも物語のエッセンスは失われない辺りは、編集の腕の見せ所だろうか。

シヴァ・ニルヴァーナ監督はこれで2作目とのこと。今後が非常に楽しみ (脚本も手がけている模様)。
本作をみた印象では、ダイアログを通じた情緒の描写力に優れているように思うので字幕付きで見られたらありがたい。

デビュー作はナーニ君主演の『Ninnu Kori』(2017) 。この作品はアーディさんも出ているようなので、配信を探してみたいと思う。

(鑑賞日: 5/29) ​


  1. 本作におけるスッブはめちゃくちゃ悪い人だった。