インド映画鑑賞記録

主に南インド映画を観てる、今まさしくブログの更新方法を必死で思い出そうとしている人のブログ

Simhasanam (1986)

言語: テルグ語
監督: Krishna Ghattamaneni
脚本: Krishna, Tripuraneni Maharadhi
時間: 155分
出演: Krishna, Jaya Prada, Radha, Mandakini, Amjad Khan

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メモ

▼ 手段
Youtube 配信(英字幕付き)
▼ 動機
​マヘーシュ王子のお父様であるクリシュナさんの映画を何かしら見ておきたかった

概要

​ダシャルナ王国の王女、アラクナンダ・デーヴィは将軍、ヴィクラマ・シンハ (クリシュナ) に恋をしていた。
しかし王座を狙っていた国の大臣は、計画の邪魔になるヴィクラマに王女暗殺未遂の濡れ衣を着せ、国外追放してしまう。

一方、隣国のアヴァンティ王国の王妃は息子であるアーディティヤ・ヴァルダナ王子 (クリシュナ: 一人二役) をダシャルナ王国の王女と結婚させようと考えていた。
しかし、アーディティヤ王子は宮殿に仕える踊り子に夢中。
ある日、森に狩りに出掛けた自由奔放な王子はそこで静かに暮らす美しい娘・チャンダナと恋に落ちる。

チャンダナは育ての親に与えられた食事により、触れたり口づけた相手を殺してしまう毒を持っていた。全てはある目的のため…。

彼女は自分の体質について知らされずに育ったが、あることをきっかけにそれを知る。
苦悩するチャンダナは愛するアーディティヤを傷ける前に、と河へ身投げしてしまう。
彼女を助けたのは、アーディティヤ王子と全く同じ顔をもつ、流浪の身となったヴィクラマ・シンハだった。

アーディティヤ王子はチャンダナを救助したヴィクラマに、ある取引を持ちかける。

感想

まず、クリシュナ様の顔が良い。
次に、クリシュナ様の顔が良い。

あの手この手を使い、贅を尽くし、鮮やかに彩った王道ド真ん中の豪華絢爛・冒険アクション・ロマンス時代劇だった。

​ああああーーー困りますおやめくださいクリシュナ様ーーー(まさかのダブルクリシュナ様)!! 案件 1

本作は主演のクリシュナさん自身が監督・プロデュースを手がけているようだが、もう本当にこれでもかというほど観客 (という名の乙女たち) のハートに掴みかかっている。

クリシュナさんは絵本の中から抜け出てきたような王子様みたいだ…としか言いようが無い。
ヴィクラマに恋する王女様の気持ちが分かりすぎて困る

「貴方は硬派なヴィクラマがお好き?それともナンパなアーディティヤ王子?」

…と終始問いかけられているような。

なんだか色々受け止めきれなさ過ぎて、 当時の彼にガチ恋してた娘さん達の黄色い声援の幻聴が聴こえてくる。

マヘーシュのお父様として、初めて画像でお見かけしたときに「あー似てるなー」で済ませていた過去の自分を殴りたい。 「動いている所を観ろ」と。

ラモジフィルムシティーに行ったことのある人は楽しいだろうなぁと思うシーンが沢山あった。

本作はテルグ映画史上初の70mmフィルムのステレオ音声映画だった模様。

大きな予算をかけた作品は従来のスタイルを踏襲しつつも、必ず何かしらの形で革新的な技術を取り入れているので、何かないかチェックしてみると面白い。

インド映画に限らず、映像技術はここ20年間…その前の2、30年間とは比べ物にならないほどに目まぐるしい進歩を遂げている。
だが時折こうして旧作に触れてみると自分たちは目ではなく、本来は想像力を使って映像を観ていたことを思い出させられる。

今年の日本在住テルグ人コミュニティーのウガディ(AP州の正月祝祭)でも劇中歌「Akasamlo Oka Tara」のパフォーマンスがあったぐらいなので、誰でも知っているような作品である模様。

ちなみに劇中歌全曲が素晴らしい。

(鑑賞日: 8/22)

関連ツイート


  1. ラブソングはなんだか恥ずかしくなって指の隙間から鑑賞。南インド基準のお色気シーン最高ですね。でもチャンダナと出会う前にラブラブだった宮殿の踊り子さんがちょっと可哀想。